中国政府が2035年以降の新車販売を電気自動車(EV)などの新エネルギー車(NEV)かハイブリッド車(HV)に限定する方針をだし、今後電気自動車時代が加速。
電気自動車といえば、テスラが名実ともに現時点ではNo1だが、そのライバル達の実力も拮抗してきている。14億人の巨大市場である中国でもテスラが一番売れているが、ニーオ(NIO)やシャオペン(XPEV)の販売台数が徐々に伸びてきている。中でもシャオペンの技術力が高く今後化ける可能性があるので注目しておきたい。
- 中国国内でのEV車販売台数

- 中国国内でのシャオペン販売台数(2020年)



シャオペンの概要
2014年に設立された電気自動車(EV)スタートアップでアリババやXiaomiなど中国を代表する企業が積極的に投資を行う注目の電気自動車メーカー。中・高級車市場を対象にスマートEVの設計、開発、製造、販売を行う。革新的な自律走行、スマートコネクティビティ、コア車両システムを自社開発し、高性能でエネルギー効率に優れたAIによる運転支援機能の強化に焦点を当てる。SUVタイプの「G3」およびスポーツセダン「P7」を販売する。本社所在地は広州市。実力は内装や技術力含めテスラと類似していると言われており、シャオペンも認めている。2020年に発売されたP7という機種の電気自動車としての質や先進性が非常に高い。
CEOが超優秀
同社を創業したCEOは、EC大手のアリババとスマホメーカーXiaomiという中国を代表するメガIT2社と太いパイプを持つ起業家であり、経営能力も広く認められていた。現在42歳のCEOは04年にウェブブラウザ「UC」事業で起業した。UC時代に、Kingsoftの総裁で、後にXiaomiを創業した雷軍氏から出資を受けたのを機に付き合いが始まり、小鵬汽車もXiaomiから複数回資金を調達している。 UCは14年、IT企業のM&A案件としては過去最高額の40億元(約600億円)でアリババに買収された。何氏はそのままアリババの幹部になったが、同年イーロン・マスクと会ったことでEVに将来性を感じ、起業家数人で小鵬汽車を創業した。当初はアドバイザー的な役割にとどまっていた何氏だが、17年にアリババを退社し、小鵬汽車CEOとして舵を取るようになった。
<参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/b0dcbd342bf02b64f6b4955a36bf9dd168ee0c11?page=2>
P7の特徴
https://www.xiaopeng.com/p7.html
- 高級感がある外観



- 洗練された内装(中央のタッチスクリーンは14.96インチ)



- 他社よりも優れた航続距離



- ソフトウェアのアップデートが可能。(航続距離の改善。実際にこれまでに航続距離20km更新している)
- Xパイロット3.0で自動運転レベル3に対応可能になる。例えば、高速自律航法運転では、特定の高速道路にナビゲーションの目的地を設定すると、P7は自律的な車線変更を実装し、ルートガイダンスに従って高速ルートを切り替え、運転中にリアルタイムで最適なルートを選択し目的地に到着。
テスラに匹敵する実力を持っている。
シャオペンP7とテスラModel3の比較
- P7の方が航続距離が長い
- P7の方が価格が安い



充電時間や荷室や加速力といったところはテスラに軍配。流石王者。しかし価格差があるのでこのくらいの差であればコスパはシャオペンに軍配か。
シャオペンの株価
- 11月3日の大統領選挙後から爆上げ。エネルギー銘柄に強いバイデン影響か。



- ニーオ(NIO)も同じく爆上げ中だが、テスラ(TESLA)が窒息気味か。



保有状況
少量ながら3社ともに保有しており、プラスの状況。シャオペンは30%程度上げている。電気自動車は今後の発展が期待できる分野なので今後に注目したい。



では☆彡